胆道がんとは?
3. 胆道がんかもしれないと
疑ったら
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定期健康診断の血液検査の結果でALPやγ-GTPの値に異常があり、精密検査を勧められました。最近、食欲がなかったり、腹部の痛みを感じており、ネットで調べたら胆道がんなどの疑いもあるようです。どうしたらよいですか?
まずは消化器内科の専門医がいる医療機関で精密検査を受け、医師に相談しましょう。
疲れやすさ、食欲不振、体重減少は胆道がんに限らず、様々な病気でみられます。定期健康診断の結果で精密検査を勧められたら、なるべく早く近隣の消化器内科等で検査を受けましょう。
<参考文献>
CancerNet Japan. もっと知ってほしい胆道がんのこと. 2021年. P4.
がん研究会有明病院、ほか 編. 胆道がんの治療とケアガイド. 金原出版. 2013年. P18-19.
日本肝胆膵外科学会 胆道癌診療ガイドライン作成委員会 編. エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン改訂第3版. 医学図書出版.2022年. P8. -
胆道がんと診断されたのですが、まずやるべきことと、やるべきでないことはありますか?
胆道がんと診断され、大変驚いておられる状況かと思われますが、下記に挙げる情報を参考にしながら一歩ずつ前に進んでみてください。
《確かな情報の入手を心掛ける》
世の中は非常にたくさんの情報であふれていますが、残念ながら誤った情報も多いためうのみにせず、信頼できる情報源から確かな情報を入手することが大切です。症状や治療のことで不安なことは、まず主治医に質問してみましょう。医師に話しづらい場合には、看護師やソーシャルワーカー、そして「がん相談支援センター(下記のリンク参照)」などに相談することができます。また、インターネットで信頼できる情報源としては、国立がん研究センターが管理・運営している「がん情報サービス(下記のリンク参照)」などがあります。
《大きな決断をひとりでしない》
病気が人生のすべてを支配してしまうわけではありません。自暴自棄になり、普段はしないようなことをしてしまわないようにしましょう。これまでのご自身の生活で経験した課題に対して解決してきたことと同様に、ご自分にあった方法で大事な決断を慌てずに一つずつ決めていくことが大切です。
また、ひとりで悩まずに、可能であればご家族や親しい方などにもご自身の病気のことをお伝えいただき、大きな決断をひとりでしないようにしましょう。《生活習慣の見直し》
胆道がんと診断されたからといって極端に生活習慣を変える必要はありませんが、これを機に無理なく改善できそうな生活習慣がある場合には、ぜひ改善を心掛けましょう。飲酒については、絶対に禁酒というわけではありませんが、節度をもった量に控えるようにしましょう。なお、喫煙者の場合、喫煙はさらなる健康の悪影響を及ぼす可能性が大きいため、禁煙されるほうがよいでしょう。
関連Q&A
コミュニケーション:2. 家族や職場の方とのコミュニケーション
Q.胆道がんについて、私自身も十分には理解していません。家族や周囲の人にどのようなタイミングでどのように伝えるべきですか?
日常生活:2. 食事や嗜好品
監 修
神奈川県立がんセンター
総長 古瀬 純司、がん相談支援センター 得 みさえ